日銀レポート

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51858705.html
日銀レポートが金利リスクの定量的な記載をやめたのが興味深い。レポートの担当者は大変だ。

金利が1%pt 上昇する場合を想定した金利リスク量(100bpv)のTier I 資本に対する比率をみると、大手行では概ね横ばい圏内で推移しているものの、地域銀行と信用金庫では引き続き増加している

グラフは残しているが、本文から定量的な記述がなくなっている。よく見つけたなあ。

国内基準行では、有価証券の評価損が自己資本比率に勘案されない扱いが恒久化されることになるため、金利上昇による債券評価損は原則として自己資本比率に影響しない。

こういうめちゃくちゃなやり方ってなんとかできないか。危なくなったら規制を緩める裁量行政だ。

ただし、有価証券の時価が著しく下落し回復の見込みのない場合は、損益計算書で損失として計上され、自己資本比率を引き下げる方向に作用する。

減損処理をした場合のみ、ということ。強制評価減は価値が半分、10年の金利が1%が8%になると半分になる。それまでは少なくとも(国内基準の銀行規制上の)自己資本比率には出てこない。もちろん「その他有価証券」の金額は上場している銀行は四半期毎に開示はされるが。