ブロードリーフの謎

最近のIPO株で、一番よくわからない株価の動きをしたのが3673ブロードリーフだった。

カーライル案件であり、公募売出価格が高く放出株数も多く、この地合いだが公募割れもあると思っていた。
http://ipo-striker.com/archives/51927310.html
http://www.carlyle.jp/news/jp/l5-news130322.html

3178チムニーのIPO価格@1000円は割高で、シンジケートカバーを突き抜けたあとずっと低迷。
先週、再上場から半年もたたずに自社株買いという微妙な株価維持政策でやっと1000円を抜けた。

ブロードリーフだが、東証一部で機関投資家の買いも多少は期待できチムニーよりはマシ。だけどやっぱりIPO価格割高でダメダメとの想定だったが、予想に反して謎の上昇を続けた。仕手筋でも入っているか。
もやもやしてたら、本尊はなんと日本生命だった
(下記リンクの4月5日)
http://www.traders.co.jp/ipo_info/report/report_bn.asp?BN=201304&SID=%3Cb
そりゃJPMとあわせて3割近い株が固定化されれば需給は良くなるだろう。東証の浮動株係数は高いままだからパッシブもそれなりに買うし。

JPMザ・ジャパン*1はこの相場で何度も日経新聞に取り上げている今や知らぬ人はいない仕手筋のような投信で、ブロードリーフを10%弱まで買うのは不思議でない。しかし日生が17%も持ったのは驚愕だ
大量保有報告書*2を見てまた驚いた。セカンダリでなく、売出株を日生本体で1.75%、ニッセイアセットの投資顧問の運用勘定*3で2.38%も引き受けたのち、上場初日に大量に買い上げる、上品とはいえない買い方だ。
「より獲り実獲り」(誤変換ではない)*4の運用レポート*5の2ページ目の保有銘柄上位、三菱UFJFG、トヨタ、NTTといったTOPIXパッシブファンドのような銘柄のなかに、ぽつんとブロードリーフは異様だ。

ブロードリーフの株価はバリエーションで割安とはとても言えない。なにかの政治的理由でプライマリーで引き受けて、そのままずるずるとセカンダリーで買っているのか。謎だ。
ここ数日は乱高下だが、高値で売り始めたJPMに代わってブラックロックが名乗りを上げた。これからも注目だ。