家電業界が誇る経営軽視の歴史

実によくまとまってる
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20121103

その昔、家電製品の大幅な値引き販売をするダイエーに怒ったパナソニック(当時は松下)が、ダイエーへの商品供給をストップするという事件もありました。けれど全体としては、メーカーは量販店の販売力の巨大さにひれ伏し、主力商品の価格決定権を易々と流通に明け渡してしまいました。

「一番いい商品(=技術的に一番いい商品の意味)を作っているのは自分達だ」という自負を持ちながら、その“一番いい商品”が売れなくなると、業績不振を円高というマクロ政策のせいにし、あからさまにエコポイントという補助金を求め、違法な偽装請負や派遣切りにまで手を出しました。

「技術的にデジタル化についていけなかった」わけではありません。「経営的にデジタル化についていけなかった」のです。

経営者にとって変化とは、対応するものではなく、起すものです。「なんとかこの変化を乗り切りたい!」などと考えている企業には、最初から勝ち目などないのです。