レジ袋代2円とプロスペクト理論

http://www.tachibana-akira.com/2012/08/4668
素晴らしい。
錯覚でもなんでもいいから、強制することなく同じ費用でより大きい効果を生み出すのはいいことだ。
私は合理的な人間なので、2円が値引きでも追加の支払いでも、2円を負担してレジ袋をもらうし、どちらも等しい負担しか感じない。

本題からはずれるが、、
よく勘違いしている人が多いが、合理的=物事を期待値で判断する、ではない。
期待値は分散の要素がないし、お金に対する判断であれば、自分の状況により期待値が低いほうを選ぶことは十分にある。
プロスペクト理論@wikipedia

私の嫌いな設問

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

例えば質問1を次のように変える
選択肢A:100億円が無条件で手に入る。
選択肢B:コインを投げ、表が出たら300億円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
普通の人はAを選ぶだろう。Bの方を期待値が高いといって選ぶ人(そのような財産を持っている人)はごく一部だ。
2000円は1000円の2倍の価値だが、普通の個人にとっては300億円も100億円も似たようなものだ。

レジ袋が私にとって期待値(袋を持参しないという便利さの効用も含めた)での判断になるのは、2円という金額が小さいからであって、私がすべて期待値で動いているわけではない(効用関数と期待値は同一ではない)
合理的というのも、合理的が非合理的より正しいというものでもなく、ただその人がそういう効用関数になっているというだけのこと。持家と賃貸のどちらを選ぶかと同じ。
http://kydataboxnew.seesaa.net/article/278480442.html