女の涙

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20060925

若い頃、欧米人のボーイフレンドとつまらないことで喧嘩して泣いた時、相手が「悪いけど、僕は泣いてる女性とは話さないことにしてるんだ」と言ってさっさと帰ってしまったのには驚きました。
(中略)
しかもその衝撃で、ちきりんはすぐに泣きやみました。そして気がついたのです。「悲しくて涙がでてたわけじゃないんだな」と。

もちろん意識して嘘泣きをしていたわけではありませんが、「泣けばなんとかなる」ということを経験的に潜在的に学んでしまっている若い女性はたくさんいると思います。

別の話ですが、友人の米国人男性は日本人女性と結婚した後、小さな子供もいるのに、「彼女は自分の生活費も稼ぐ気がないんだ」と愚痴を言っていました。女性の方は、まさか夫がそんなことを不満に思っているとは、想像もしていなかったと思います。

日本の自殺の原因を見ると、女性の自殺原因は大半が自分の病気です。一方、経済的な理由での自殺は圧倒的に男性が多い。女性は、自分が病気だと自らの運命を嘆いて命を絶つけれど、「家族が食べていくために」自分の命を差し出したりはしません。お金のために死ぬのは男性なんです。

そう考えると、ちょっと「かわいそう」と思います。

泣くのは構わない。しょうがない。それが嘘泣きでも無意識でも。
こういうふうに分析が出来て、相手が社会的にどういう状況に置かれているか認識していれば、それで十分だ。