佐野眞一の盗用

佐野眞一の作品は、著者本人の過剰な心象風景を省けば、対象の行動原理に寄り添える面白い作品が多い。
ダイエー創業者の生涯を描いた「カリスマ」。中内功の戦争体験が、ひたすら拡大に走る原動力となったのは説得力がある。これをベストとして殆どの作品を読んでいる。ただ、木嶋佳苗事件だけは勝手な内面の判断が多そうで最初から敬遠した。

しかしここまで盗用を繰り返していたとは。週刊朝日で浮かび上がってしまったが、ハシシタよりこっちが桁違いに重大だ。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/11/post-db9e.html
http://www.a-mizoguchi.com/sanoshi_wabijyo.html
http://www.a-mizoguchi.com/sanoshi.html

孫正義の「あんぽん」も、私がビジネスについては日常よく触れているせいもあるが、生い立ちに重点を置いた内容がよかった。
http://agora-web.jp/archives/1426232.html
http://blogos.com/article/41573/
(ちきりんのブログの方は、盗用疑惑が持ち上がったあとに削除されている)
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20120621

コンパクトにまとまった孫正義伝はWSJの記事が秀逸
http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_554134?mod=WSJFeatures