指揮権発動

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指揮権発動が検察の自作自演であったという説は数々のノンフィクションに書かれていて、合理的な推察に思える。私も一票。
正義感と出世欲に政治が絡んだ世界は小説より面白いが、人を巻き込む怖い世界だ。

 実際のところは「特捜部の生みの親」で、この造船疑獄捜査を直接指揮していた馬場義続・東京地検検事正による「壮大な自作自演」だったのです。

 その背景は、馬場検事正としては自ら作り上げた特捜部が大がかりに取り組んだものの、どうも「無理筋」であることが分かり始めたため「名誉ある撤退」をしたかったことと、自らの今後の出世のために政界・検察庁上層部双方に「貸し」を作りたかったことと(実際に検事総長まで出世します)、最も重要なことは「政界による検察介入」の批判が強く出ることを予想して(実際に指揮権を発動した犬養法務大臣は翌日辞任、吉田茂内閣も間もなく瓦解)その後の「指揮権発動」を実質的に封印してしまうことだったのです。