新聞の没落と資本主義の運命:池田信夫ブログより

メモすべき点だらけ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/2a7fefd572578c141168d098a8a6bd1b

価格は限界費用に等しくなるという市場原理はきわめて強力なもので、長期的にこの法則からまぬがれた産業はない。
産業革命の恩恵をもっとも受けたのは単純労働者であり、資本家の利潤はほとんど消費者に移転された。
ずっと労働力が生産のボトルネックだったから、労働者が付加価値の大部分を得た
資本家がもうかったようにみえるのは、もうかった資本家だけが記録に残ることによる生存バイアスである
破産した資本家をあわせると投資の収益率はマイナスになっている、とフランク・ナイトもケインズも指摘した。
資本主義はカジノと同じく、平均的には損するビジネスに「自分だけはもうかる」と信じて参入する資本家の錯覚によって成り立っているのだ。
ウェブですべてのデジタル情報が無償でコピーされ、狭義の「コンテンツ産業」が縮小することは、遅かれ早かれ避けられない。
パーソナルなメディアの付加価値はマスメディアより大きい。
つまり今までは「どうでもいい情報を何百万人に向けて出すマスコミ」か「身内だけの個人的な会話」しかなかったメディアのポートフォリオが連続になり、両者の線形結合の上に多くの新しいメディアが生まれているのだ。
資本家は負け、消費者が勝つのである。